量産型の建売住宅のような超低価格をお求めでなければ、設計を工夫することで十分に住まいづくりはできます。工夫の自由度があることは設計事務所の良さでもあります。また、保木本設計ではお客様からのご要望がない限り、過度に高級な仕様は提案していません。
一般的に設計事務所の家は高いイメージを持たれているようですが、どんな住宅でも細部まで作り込むほど価格が上がるのは必然だと思います。一方で保木本設計では構造設計と工法の合理化を図り、現場の工程と資材量を最適化する設計を得意としています。必要な機能を絞り込んだ無駄のない設計でコストパフォーマンスを高め、一般的なローコスト住宅とはひと味違った住まいづくりが可能です。設計事例のページで紹介している大半の住まいは、その工夫が活かされています。
コストダウンには床面積を必要以上に大きくしないことも有効です。住まいづくりを考えていると「あの部屋がほしい、この部屋がほしい」と夢が膨らみます。しかし、コンパクトな空間でも大きく使えるように『おおらかに』作れば、思っていたより小さな床面積でご要望が満足できるかもしれません。
もちろん可能です。保木本設計の住まいづくりでは、積雪量100cm以上の多雪地域の条件下で耐震等級2以上(※注記参照)を確保することを原則としています。住まい手のご要望により、耐震等級3の住まいづくりも実績があります。
また、保木本設計では耐震設計の専門家である『構造設計一級建築士』の有資格者が住まいづくりに携わります。初期の間取り打合せの段階から、安全で合理的に整えられた架構(骨組み)をインテリアに活かす提案を行っています。
※耐震等級とは
等級1・・・建築基準法による最低限の耐震基準で、極めて稀に起こる大地震(目安:震度6強~7)に対して倒壊しない耐震設計です。倒壊は防ぎますが、建物が大きく損傷する可能性を含んでいます。
等級2・・・等級1の1.25倍の地震力を想定し、安全性を高めた耐震設計です。災害避難所に指定されている学校などの公共施設は、この水準をクリアしています。
等級3・・・等級1の1.5倍の地震力を想定し、更に安全性を高めた耐震設計です。
木造に限らず、様々な工法で設計可能です。工法選定は、住まい手のご要望や敷地の状況から判断して提案しています。特殊な条件やご要望がなければ基本的に木造をお勧めしていますが、稀に『鉄骨造』や『鉄筋コンクリート造』とした方が合理的に作れる場合もあります。設計事例のページも是非ご覧ください。
よく聞かれるのですが、過去にご依頼いただいたお客様の好みが似ていたのだと思います。実際には住まい手とよく打ち合わせの上で適切な材料を提案しています。したがって、一概に瓦屋根と決めて設計することはありません。