鳥取砂丘フィールドハウス オアシス館

[概要]
所在地 :鳥取市
用途  :休憩所・展示施設
構造  :木造 平屋建て
建築面積:126.00㎡
延床面積:126.00㎡(約38.2坪)

 建築後約35年が経過した砂丘休憩舎を、砂丘西側の観光拠点施設として再活用するリノベーション計画です。鳥取砂丘フィールドハウスはオアシス館+風紋館の2棟で一体の施設として構成されます。当社はオアシス館の設計を担当しました。

[主要仕上]
屋根  :カラーガルバリウム鋼板横葺き
外壁  :杉板ドイツ下見板張り・珪藻土塗り
内部床 :ビニル床タイル
内部壁 :桧縁甲板張り・珪藻土系塗り材
天井  :梁表し・野地板表し

[外部]
 オアシス館と風紋館が調和して一体のフィールドハウスとなることを目指し、外装仕上げには自然素材を活用しました。回廊にかかる庇を境に仕上材料を切り替え、上下でメリハリのついた2トーンの外壁を構成しています。また、旧休憩舎からあった回廊は動線をそのまま活かしつつ幅員を広げ、オアシス館から風紋館へのアプローチが容易になるよう配慮しました。

[内部]
 エントランスから室内に入ると、大きな壁面展示スペースが目に入ります。こちらでは観光客に向けて砂丘の見どころを案内しています。展示の反対側には大きな窓に面して長いカウンターテーブルを造り付け、目の前に広がる砂丘を眺めながら一休みすることができます。カウンターテーブルは地元の杉材で作られた杉三層パネル(Jパネル)を活用しています。

 また、この施設ではエントランスからトイレまで床の段差を解消してバリアフリー化しました。旧休憩舎から設けられていたトイレはレイアウトを大きく変更し、独立した多目的トイレのほかに、男女のトイレ内にも多目的ブースを設けています。多目的ブースには簡易オストメイト設備やおむつ交換台を設置し、これまでより更に多くの利用者に活用していただけます。

 

[BEFORE]