三度目の正直

 先日、小室氏がNY州の弁護士試験に合格したとの報道が出ていました。三度目の挑戦にして念願の弁護士へ。氏についてはネガティブな報道も多かった模様ですが、この度の吉報に関しては称賛されるべきだと思います。

 私も、一級建築士試験の製図試験には三度挑戦して合格した過去があります。建築業界も弁護士と同じく、資格を持っていないと仕事にならない世界です。皆が早く一人前になりたいとの一心で、忙しい仕事を何とかこなしながら、身を削って勉強に励むわけです。

 試験は回を重ねるに連れて技術的な部分は向上していきますが、その代わりにプレッシャーが徐々に大きくなります。『角番』と呼ばれる三度目の試験では並大抵のものではありません。(三度失敗すると再び学科試験からやり直しで、再び地獄の生活が待っているのです。)

 私は社会人になって数年、建築業界にいながらもやや畑違いの仕事をしていました。小室氏も、畑違いの仕事から弁護士を目指されたと聞いています。そして同じ三度目の試験で合格・・・。

 世間の注目度が段違いのため、そのプレッシャーは私などとは比べものにならないでしょう。しかし、目標のために三度も同じ試験勉強を頑張ったということについては、気持ちを察することができます。私たちのような『士業』では、資格取得はゴールでなくスタートです。私も初心を忘れずに技術向上に邁進していきたい思います。

2022年10月25日 | カテゴリー : 日記 | 投稿者 : Koh Hokimoto