自衛隊桟橋
舞鶴市といえば、旧海軍の基地(現在は海上自衛隊の基地)があることで有名ですね。東舞鶴にある舞鶴市役所の付近に行くと、舞鶴湾に停泊する自衛艦がお出迎えしてくれます。高層ビルに匹敵するような巨大な船もあり、見ごたえは十分。
遊覧船の桟橋より自衛艦を撮影
夏の美しい舞鶴湾
舞鶴湾に停泊する衛艦
舞鶴湾は京都~福井に跨る若狭湾の一部を形成しており、日本国内でも有数のリアス式海岸です。(地理の知識を総動員)日本海側特有の夏の美しい海と相まって、とても気持ちの良い写真となりました。
何もない広大な海原も開放的で良いですが、対岸に地続きの陸地が見えるのも大変に味わい深いです。写真の技術的な面には疎いのですが、メリハリが出るからそう感じるのでしょうか?建物も広いだけでは大味で、中庭等を挟んで見える景色を美しく感じるのと似ています。
舞鶴赤れんがパーク
自衛隊桟橋のすぐ近く、舞鶴市役所に隣接して赤れんがパークがあります。旧海軍の倉庫などに使われていた建物をリニューアルしたものです。重厚感あるレンガ積みの建物が並び、タイムスリップしたかのよう。歩いているだけでも楽しいスポットです。
落ちていたハッシュタグ
タイムスリップしたかのような景色
この先には自衛艦の船が停泊しています
舞鶴赤れんがパーク
これらの赤れんがの建物の中は、ショップやカフェ、スタジオやフリースペースとして活用されています。観光資源としても、市民の活動の場としても、上手く整備された場所だと感じました。
カフェが入る建物
スタジオやフリースペースがある建物
赤れんが倉庫の中
伊根の舟屋群
舞鶴市より若狭湾を西に回り込むように1時間ほど走ると、伊根町に到着します。この道中の景色が非常に美しいです。鳥取でも岩美町~新温泉町あたりを走ると素晴らしいオーシャンビューが楽しめますが、それと比べて更に海が近く、自分が映画のワンシーンに入り込んだかのようです。ドライブルートにとてもオススメですが、景色に見とれて海に落ちないように注意してください。
さて、伊根町と言えば『舟屋』です。舟屋は1階を船着き場、2階を住居としたスタイルの家屋で、現代でいう『ビルトインガレージ』の船バージョンといったところでしょうか。町を歩けば、伊根湾を囲むように舟屋が所狭しと並んでいます。
伊根湾に面する舟屋群
伊根の舟屋群
どうでしょう、この見事な湾の景色!舟屋の手前には透き通った夏の海が広がり、海底にへばりつくウニまでもはっきりと見えます。以前より、伊根には是非夏に行きたいと考えていましたが、目論見は大正解です。
美しい湾を囲むようにレストランなどが整備されており、観光案内所の2階にある展望レストランで食事を堪能しました。こちらは役場の旧倉庫をリノベーションした大変味のある建物。(調べると、以前挨拶させていただいたことのある建築士さんが設計されていました)
観光案内所
案内所の2階は展望レストラン
ガードレールにも舟屋群
案内所から見える景色
伊根町観光案内所
そして旅の最後には、美しい伊根湾を遊覧船に乗って一周。遊覧船は、地元の漁師さんが運航する『個人タクシー』的な小型船と、大人数でまとまって乗船する大型船の2種類があります。私たちは乗り物に弱いため、安定性のありそうな大型船にチャレンジ。
大型の遊覧船「かもめ5号」 すでにカモメが乗船している
遊覧船
この遊覧船、カモメが至近距離にまとわりつきながらの運航となります。乗船時に100円で『かっぱえびせん』が売られており、これを海に目掛けて投げると、無数のカモメたちが器用に空中でキャッチするという仕組みです。カモメたちは大変に可愛らしいのですが、注意していないと排泄物が降り注ぐことを忘れてはなりません。また、途中で何故かトンビが混じった鳥類の集団と化すため、手に餌を持っていると襲われる危険があります。そのため、私たちは下部の屋根付きのエリアにて控えめに楽しみました。なお、私たちの乗った大型船は大周りに一周するルートでしたが、小型船だと舟屋の直近まで寄ってもらえるようです。
これが
このように舞います(これはごく一部)
カモメの集団
ちなみに、舟屋群の中には宿泊のできる『舟屋旅館』なるものもあります。この景色を見ながら宿泊できるとは、なんという贅沢な旅館でしょうか。旅館は通年で営業しているそうです。しかし日本海側ですから、冬場は伊根町もどんよりとした気候になる模様です。(鳥取にお住まいの方は良くご存知でしょう)個人的には、観光に行かれる際は夏場に訪れることをお勧めします。
道の駅 舟屋の里 伊根より撮影